題目: | 「回路の回り道 〜積分変換と交流理論〜」 |
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講師: | 源代裕治先生(ザインエレクトロニクス) |
日時: | 2020年11月10日(火)16:00-17:30 |
インターネット配信。 受講希望者は事務局(kuwana.anna[at]gunma-u.ac.jp)にご連絡ください。 ZoomのURLをお送りします。 |
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概要: |
前回の講義では、回路論に「時間」の概念を導入しました。 それは理論の土台を修正するのではなく、LやCなどの微分性ブランチを考える という方法でした。しかしこれにより、回路方程式が線形常微分方程式 (線形ODE)になり、全く異なった理論展開が必要になりました。 ポイントの一つは、微分しても形が変わらない関数(微分の固有関数)の 導入です。それは指数関数ですが、係数が純虚数jwの場合が重要で 今回の講義ではそれを「円関数」と呼びました。また、このwを角周波数と 呼ぶのでした。 円関数を用いると線形ODEの特解を求めることが、代数演算に帰着されます。 ODEを入出力の関係式としてみると、その比の角周波数依存性を見ると 系の特性が分かります。 この辺りの事情は、前回の講義でうまく説明できず、混乱を招いてしまった ようです。今回の講義では、前回の復習から始めて、 Laplace変換において入出力の比と定義される伝達関数H(s)に s=jwの代入をしたH(jw)のw依存性(f特)を見る ということが、一体何をしていることになるのかを理解することを目指します。 ちょっとした回り道では済まないようです。道は険しいに違いありません。 心して臨みましょう。 この講演は、群馬大学での講義を兼ねています。投影資料は以下に掲載されています。 講義のページ https://kobaweb.ei.st.gunma-u.ac.jp/lecture/lecture.html |